みんなに愛されている秀丸エディタを使って愛される理由がわかった

自分は仕事と趣味のそれぞれで沢山のテキストエディタを触って来ましたが、今回改めて初心に帰り秀丸を使ったところやはり使いやすかったので、それをまとめようかと思います。

秀丸エディタとは

秀丸エディタとは、Windows 95以降のWindows系OSの多くで利用可能なテキストエディタです。開発者は有限会社サイトー企画の代表である斉藤秀夫さん。現在はシェアウェアとして提供されています。

ちなみに読み方は秀丸(ひでまる)エディタです。お気をつけください。
自分は間違えて長いこと秀丸(しゅうまる)エディタと読んでました。

秀丸エディタは、以前から高度なマクロ機能やC言語、Javaなどのプログラミングを支援するコマンド、HTMLタグを記述した場合のカラー表示機能など豊富な機能が沢山あり、多くのプログラマーやコーダーの方に愛用されてきました。また多機能ながら動作も軽快でそういった面でも非常に評価が高いエディタです。Windows向けテキストエディタといえば必ず名前が上がる定番の一つでしょう。

秀丸エディタのいいところ

プログラミングでも使いやすいエディタですが、当サイトは小説サイトでもありますので、今回は小説などの文章を書く上で便利だと思った機能に焦点を当てたいと思います。

やっぱり速い

まずやっぱり速いです。爆速です。テキストエディタ界のクーガ兄貴です。『一太郎』の場合、もっさりしたりフリーズしたりで思わずスロゥリィと言いたくなるようなメガバイト級のファイルでも、秀丸ならラディカル・グッドスピードばりにサクサク動かせます。一瞬で立ち上がり、一瞬でスクロール。大量テキストのコピー&ペーストも余裕でこなす貫禄の兄貴。

充実したアウトラインと折りたたみ機能

小説などの長文を構成するにあたって重要なアウトライン機能に加えて、「折りたたみ」「部分編集」という便利な二つの機能があります。特にアウトラインの見出しを移動させると、該当する文章もそのまま動かせるのがすこぶる便利。慣れてくると手放せない機能になります。

縦書きができる

秀丸は縦書きにも対応しています。また『ファイル別の設定』から『縦書き』にチェックを入れて『詳細』で記号の見え方などを微調整できます。

秀丸エディタの悪いところ

しかし優秀な秀丸にも弱点はあります。致命的とまでは言いませんが、他のエディタに劣っている部分もやはりあります。

ルビ機能が貧弱

秀丸でも、マクロを使えば、ルビを振ることは可能です。しかし競合となる一太郎と比較した場合、一太郎のように書式や間隔などを細かに調整することはできません。秀丸でできるのは、あくまで下書き状態のルビのみです。

文字の装飾は無理

強調文字、あるいはマーカーとして文字に色をつけることはできます。しかし基本的に『テキストエディタ』なので、『ワードプロセッサ』であるWORDや、Scrivenerのように、文字に取り消し線を入れる、アンダーラインを引く、太字にする……といった装飾はできません。どうしても装飾が必要な場合は諦めてWORDなどを使いましょう。

秀丸エディタについてのまとめ

総じて『テキストエディタ』としては非常に完成度が高いです。逆に高速化のため『テキストエディタ』に必要のない機能は削られています。そういうところも無駄がなくて個人的には好きです。またシェアウェアではありますが、最初無料で使うことができます。ぜひ一度使ってみてください。きっと執筆がはかどると思います。